【書評】格闘技の偏見を打ち砕く『鉄風』

やってみた
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ゆうです。

今回は総合格闘技を題材にした漫画『鉄風』を読んだ感想です。

鉄風とは

背が高くて性格の悪い女子高生・石堂夏央。眉毛が太くて性格が天然の女子高生・馬渡ゆず子。ふたりが出会ったその瞬間、女子総合格闘技界に熱く激しい風が吹く!!

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総合格闘技っておもしろいかも

ボクシングやK1、柔道、空手など格闘技に全く興味を抱いたことがなかった僕は、ご多分に漏れず総合格闘技も守備範囲外。

漠然と人を殴ったり、倒したりすることに対してあまりいい印象を持っていないのが正直な気持ちでした。

争いのない世界のほうがいいにきまっています。

そんな中で、格闘技という分野がスポーツとして確立していて、人の感情を沸かせています。

未知なることを知ることは楽しいことなので、『鉄風』を手にとってみました。

まだ、2巻までしか読んでいませんが、格闘技、特に総合格闘技っておもしろいかもと思えました。

単純にかっこいい

総合格闘技はほかの格闘技と異なり、さまざまな攻撃手段を使って相手を倒すスポーツです。

総合格闘技はその名の通り、ルールによる攻撃手段の制約を最大限排除したうえで技術を競い合う格闘技である。打撃系格闘技の多くでは固め技・投げ技が、組技系格闘技の多くでは打撃がルールで禁止されているのに対し、総合格闘技ではその両方を認めることから、「何でもありの格闘技」とも呼ばれ、そのため実際の試合にあたっては様々な格闘技の技術が使用される。大まかにいえばボクシング空手ムエタイなどの立った状態からパンチやキックなどの打撃を駆使して戦う「打撃(立ち技)系格闘技」と、レスリング柔道ブラジリアン柔術など相手と組んだ状態で固め技や投げ技を繰り出して戦う「組技系格闘技」の両方の技術が必要とされる。

Wikipediaより

何でもありってすごい。

できることは多いほうがいいと考える僕としては、総合格闘技の全知・全能感は単純にかっこいいと思ってしまいました。

総合格闘技を極めるには、打撃から組技、寝技までありとあらゆることを知り、対策を練らなければいけません。

想像しただけで、頭が100%パンクします。

しかも、その判断をコンマ何秒の世界でやらなければいけないプレッシャー。

頭の回転と決断力がないと世界チャンピオンになんて夢のまた夢でしょう。

偏見を持っていてごめんなさい

総合格闘技を含めた格闘技の難しさを鉄風を通じて理解することができました。

いままで思っていた「野蛮」というイメージがスッと消えたんです。

格闘技をしている人にいいたい。

「偏見を持っていてごめんなさい」

鉄風を読んでみて思ったことは、格闘技のチャンピオンになれる人は絶対頭の切れ味がすごいということ。

普通に社会人をやっていたら、みるみる出世をして自分で独立して事業を立ち上げていることでしょう。

なぜなら、格闘技はPDCAを高速で回しつづけているからです。

物事を改善する仕組みとして知られているPDCAは、格闘技界では死活問題になってきます。

例えば、実際に試合のときに対戦相手が分かったら対策を立てます。

そうすることで、相手の得意技を防いで試合を有利に運べるようになるのです。

しかし、相手もただ黙って対策されるのを見ているわけではありません。

対策をさらに対策し、自分の得意技を繰り出せるように改善をシていくのです。

この思考は仕事となんら変わりません。

しかも、格闘技の場合は結果がすぐに分かるので、改善するまでの時間が速い。

その結果、改善がどんどん積み重なり、気がついたら成長している。

僕も格闘技くらいのスピードでPDCAを回せているのだろうかと考えてしまいました。

まとめ

女子高生が総合格闘技にのめり込んでいく『鉄風』。

格闘技を経験したことがない僕のような人にこそ読んだほうがいい漫画でしょう。

自分の知らない世界は、おもしろさがたくさん隠れています。

食べず嫌いではなく、挑戦してみるのもいいかもしれません。

もちろん、格闘技経験者は「あるある話」があってまた別の楽しみがありそうです。

もし、興味が湧いた方はこちらから