【書評】ダチョウの卵で人類を救います

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ゆうです。

皆さんは、ダチョウがどのような動物が知っていますか?

実は、とてもアホな動物なんですが、抗体という免疫反応に必要な物質を大量に作れる唯一無二の体質を持っているんです。

僕はこの本でダチョウのことを知り、アホでも世の中に役立つ力を秘めていることに気づかされました。

確かに、誰しも得意な分野があり、そのことに気づいていないだけ。

ダチョウも著者が抗体について気づかなければ、ただの鳥類最大というだけだったことでしょう。

なぜ、ダチョウは生命力が抜群に優れているのか?

ダチョウは体長2メートル、体重160キロと鳥類界の中で最大の大きさを誇ります。ちなみに、2位はエミュー。

大きさもさることながら、生命力がほかの鳥類を圧倒しています。

ペットとして人気のセキセイインコは、3滴出血しただけで貧血を起こして命が危うくなります。

一方、ダチョウは仲間から啄まれて傷つき、カラスにさらに肉をえぐられても平気というチート仕様。

首の大部分の肉が見えていても、我関せずとエサを食べているそうです。

5年間、ダチョウを追いかけ回しながら観察していた塚本康浩先生は、あることに気づきます。

「生命力はすごいけど、アホな動物やな」

実際にアホにも根拠があり、脳みそはネコ並みでシワがほとんどないため、人間のように表面積を増やす仕様にもなっていません。

さらに、多くの動物は社会性があるそうで、群れを作った場合はリーダーがいます。

しかし、ダチョウは5〜10羽の群れを作るものの、リーダーはいません。

そのため、群れの1羽が走り出したら一斉に走り、ある1羽がエサを食べはじめたら一斉に食べはじめるんです。

こんなアホ動物のダチョウでも、隠れた取り柄がありました。

それが「抗体産生能力」。

抗体とは、病気の原因になるウイルスや細菌(抗原)にくっついて、白血球に異物と認識してもらうために必要な物質です。

例えば、冬の時期になるとインフルエンの予防接種を打つ人がいますが、弱毒化させたインフルエンザウイルスを体の中に入れて、抗体を作ってインフルエンザに対して免疫を作ろうとしているのです。

実のところ、インフルエンザの種類はいくつもあり、予防接種で打つウイルスは1種類のためあまり効果がないともいわれています。その年に流行しそうなインフルエンザの型を予想して選んでいると聞き、意外と運任せなんだなと驚いた記憶があります。

人の場合は抗体を作るのに苦労するのですが、ダチョウの場合は話が違うんです。

ダチョウは人間が異物を認識できないウイルスに対しても抗体を作ることができるため、抗体を作るのに適しているといえます。

さらに、ダチョウは体が大きいため、1羽からとれる抗体の量が膨大といわれています。

多くの抗体を作れる免疫機能を持っているからこそ、ダチョウは生命力が高かったのです。

ダチョウで作った抗体でさまざまな商品が作られている

著者である塚本康浩先生は、国の補助金を使って研究を長年にわたって積み重ねった結果、大量生産の体制を整えました。

そして、ダチョウ由来の抗体を使ったマスクや化粧品、スプレー、空気清浄機などの商品化にこぎつけています。

この著書を読んだら一度見てみたくなること間違いなしです。

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