【感想】初めて歌舞伎座を見てみた

やってみた
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銀座にある歌舞伎座で、「四月大歌舞伎」の第二部を見てきた。

歌舞伎を見るのは初めてだったから期待値高めでワクワク。

四月大歌舞伎の第二部の演目は2つで、1つめは佐吉。2つめは義経千本桜。

1つめの佐吉は、いわゆる舞台で分かりやすかった。任侠道という概念がおもしろかったな。義理人情があたりまえの世の中だったんだろう。佐吉の義理人情に熱い部分はめちゃ好きだった。盲目の赤ちゃんを育てた愛情の深さも素敵だった。子どもの将来を考えて偉い身分の親に奪われてしまうのは悲しかったが、佐吉の親心からすると子どものことを思っての行動なのだろう。

佐吉の自分の身分をわきまえるという思考から、三下のままで流浪の身になるのは美学なのだろう。しかし、僕の考え方には合わない。例えば、佐吉がしっかりとした身分があれば子どもを奪われることはなかっただろう。まぁ、昔の身分制度からすると武家は武家のようなもので、生まれたときから身分がほとんど決まってしまうのだろうと推測。

2つめの義経千本桜は、ほんとうの歌舞伎で迫力はすごかった。

絶対言えることは、教養なしに楽しめる代物ではない。

まず、何言っているか分からない笑。お経みたいに言葉が記号にしか聞こえなったんだよなぁ。

あと、表現していることが音声ガイドなしには分からない。少なくとも、初見で分かる人はごくわずかだと思えるくらい難しい。音声ガイドがなかったら、お面をなぜ3つも変えるのか分からなかっただろうし、所作の意味も汲み取れないままだった自信がある。

舞台上を歩くことで、遠路はるばるたどり着いたことを表現しているって説明なしに分かる人いるのかしら笑

白拍子の意味も教養がないと分からないよなぁ。古典という感じがすごいして、やはり敷居の高い娯楽なのだと痛感させられた。客層も高齢者のご婦人が多く、着物で決めている姿を見るとある一定のステータスがある人、選ばれ者しか見られないプレミアム感がブランディングになっている気もする。